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女の一生

無事お家に帰ってきました。


この一週間、毎日色んなことがありすぎて、ゆっくりできる時間もなくほぼ日手帳が真っ白です。
きちんと真っ黒にしたい。
やっぱブログって便利。


昨日と今日でお通夜、告別式、繰り上げで納骨までしてきました。


なんだか、不思議な感覚。


きのうおばあちゃんちに行ったら、おばあちゃん寝てるみたいで。
それはもう穏やかな寝顔で。

だからずっと傍に居た。

むくって起きて話し掛けてくれそうで、でもそれは永遠にないのかぁって気付いて、なんとも言えない気持ちになる。
 
でもね、死ってあたたかいんだなって何度も思った。
冷たくなかった。
身体は冷たくなってたけれど、そこに流れる空気はあたたかなものだった。

棺に入れてあげて、旅仕度をして差し上げて、お通夜の会場に向かう。

あぁ、もうこの家に帰ってくることはないんだな、って。
まだ生活感の残る部屋。
この台所でご飯をつくったり、この赤い電話で話すことも耳かきをつかうことも、ベランダでお花にお水をあげることも、洗面所に置いてある椅子に座ってお化粧することもないんだなぁ、って思うと、寂しくて泣きそうになった。


お通夜でお坊さんにお経をあげてもらい、聞き取れた言葉。

生ずることなく 滅することなし
滅すること これ掟なり


雨がしとしと降っていた

悲しみの雨 ってより 清めの雨 だった気がする。 
ぜんぶ洗い流してくれたような。

会ったことない親戚に囲まれて食事。
あー血のつながりってすごいって思った。


きょうは告別式。
亡くなった日と同じ、きれいな青空。
 

最期の最期のお別れで、お花を添える。
とてもとても綺麗だった。
お誕生日にあげたブリザードフラワーのオルゴールとサンタとトナカイの人形とバースデーカードとみんなで撮った写真も入れてあげた。
それと千羽鶴といつも使ってた鞄と帽子も。


おばあちゃんの顔を、頭と心と鎖骨に焼き付ける。
ありがとうっておでこを撫でる。
おばあちゃんの声を何度も思い出す。
そう、やさしい声。
涙が出てきて、でも笑ってバイバイって言いたくて変な顔してたきっと。


火葬してお骨を納めるとき、一緒に入れた千羽鶴が数羽そのままの形で残ってて驚いた。
すごい。燃えてなかった。
骨になったおばあちゃん。
なんか人間ってすごいね。


お墓に行って、おじいちゃんのお骨の隣におばあちゃんのお骨。
やっと一緒になれた。


おじいちゃんは、おばあちゃんが31歳のときに亡くなったそうで、女手ひとつで父とおじさんを育てた。
それだってつよいのにさ、
おばあちゃん入院してから亡くなるまでの半年間、一口も飲まず食べれずの生活で、それでもわたしたちに愚痴をこぼすことはなかった。
亡くなる間際まで痛みと闘って、わたしたちが来るまで息をしていてくれた。

本当につよい女性でした。

おばあちゃんがまだ話せてた時、あれが最期の会話だったんだけど、病室でふたりきりになって。
おばあちゃんが引き出しから写真を2枚取って、
「どちらか遺影にしようかと思ってるの」って話しだして。
1枚目はうちの両親の結婚式の時の写真(笑)
いくらなんでも若いよー(笑)と言ったら、
2枚目は1番下の弟の七五三の時の写真。
穏やかに笑うおばあちゃんの隣には12歳のわたしが写っていたのだけど、まったく笑ってなくて驚いた。
ひどかったなーあの無愛想っぷりは。ショックだった。

だからなんかね、
わたし今は笑えててよかったなぁって。
笑えてるよー!って。
おばあちゃん2枚目を遺影の写真に選んだみたいで、それを見て、つらいもたくさんあるけど、わたし今笑えて過ごせてるから見守っててねーって。

ぐあー思い出たくさん。


わたしが進路で悩んでた時、電話口や手紙でいつも励ましてくれたのはおばあちゃんだった。

「いいじゃない、楽しくやってるんなら。
好きなことすればいいじゃない」

何度おばあちゃんの言葉に励まされ泣きそうになったか。

ありがとうね、本当に。


わたしおばあちゃんのつくる天ぷらと焼きおにぎり大好きだった。
お昼ご飯にすこしだけビール飲むおばあちゃん、かっこいいと思ってた。

こんなにつよくてやさしい女性を他に知りません。


最期の瞬間からお墓に入るまでを一緒に過ごさせてもらえて、しあわせでした。
言葉にならないくらい、すごいもの見せてもらった。
しかと刻ませてもらった。
かっこよかったし綺麗だった。

ゆっくり休んでね。
おじいちゃんと仲良くラブラブでね。


亡くなったことがまだよくわからない。
後から悲しみは深くなるんだよ、ってあの人が言ってたように、
きっと日常生活の中でおばあちゃんのことを思い出しては悲しくなったり、さみしくなったりするんだろな。
でもそうなりたいな。


心の中にも体の中にも生きているのだから、
わたしはこれからも生きていきます。
忘れないよ。
だってここに生きてるんだから。


よく生きよう。

女として生きよう。

 
いつか結婚して子ども産めたらいいな。

命をつないでいきたい。


76年間、お疲れさまでした。
まだまだ一緒に居たかったけど、
うん、また会えそうな気がする。夢とかでも。

どんな人生でしたか?
苦しいことが多かったと思うけど、しあわせだったら嬉しい。

ありがとう、ってあんなふうにまるまるっと包んで言える女性になるぞ。

本当にありがとうね。
わたしおばあちゃんの初孫でしあわせです。


話題も涙も尽きないな。
だから、
笑顔で手を振って、
いってらっしゃいっっっ!!!

またね!!!!!

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コメント

読んで泣いちゃった。

投稿: かしこ | 2009年3月 6日 (金) 10時32分

ありがとう。

投稿: みづ | 2009年3月10日 (火) 01時03分

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